私は大の音楽ファンそしてラジオファンです。(ラジオが好きすぎて最近Podcastを始めたほど)
音に抱擁されているのが大好きなので、常にイヤホンを付けている日々です。
半年ほど前に骨伝導イヤホンAfterShokz(現在はShokzに改名)を購入し使い始めたところ、生活が一変しもう普通のイヤホンには戻れない身体になってしまいました。
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今回は骨伝導イヤホンのメリットデメリットを、こんこんとお話しします。
耳を塞ぐと距離感がわからなくなる
普通のイヤホンを辞めた理由は、耳を塞ぐと距離感が曖昧になるなと感じていたから。
イヤホンしているときって、物に気づかずにぶつかったり、自分がなにか落としても気づかなかったりと、周囲に鈍感になる傾向にありました。
もともと注意散漫タイプで、普段からついぼーっとしてしまうことはありますが、イヤホンをつけると鈍感にさらに拍車がかかるなと感じておりました。
周りの友人に聞いてみると、賛否両論。全く影響を受けない人もいれば、私同様に距離感が鈍る人もおりました。
なぜなのだろうと思い調べてみると、こんなことが…。
人は音のわずかな左右差で場所を特定している
人は耳に届く音のわずかな左右差で音源の位置を特定しているそうな。これを音源定位と呼ぶそうです。
具体的には、音の強弱(音圧)や届くまでの時間の左右差を脳内で補正し、位置を特定しているとのこと。
すごいなとおもいつつ、左右差だけだと真正面、真後ろ、真上はどう聞き分けるんだろうと思っていると、耳以外の耳たぶや頭蓋骨での反響なども考慮にいれて脳内で補正しているそうな。
これをHRTF(頭部伝達関数)というそうです。
骨伝導は距離感を妨げない
これを考慮すると、耳を塞ぐタイプのイヤホンは、外耳道を塞いでしまうので、周囲の音のわずかな差に気づきにくくなり、この音源認識が曖昧になってしまうのではと考えられます。
この音源認識は個人差が大きく、まだ謎の多い研究領域です。
もしかしたら、人によっては外耳道を塞がれても音源認識に影響がないのかもしれません。
私は、というと、骨伝導タイプに変更した途端、距離感が復活しました。
背部の人や物に対しても、距離感がほぼ正確に戻ってきたので、驚くことが激減しました。
聴き心地は”耳元に巨大なスピーカー”
骨伝導イヤホンは、耳元にスピーカーがついていて鳴っているような音の印象です。
音量を上げれば騒がしい駅でも問題なく音が聞こえます。一方で外界からの音もしっかり聞こえているので、つけたままでも会話ができるほどです。電車の音などかなり大きい音がすると、さすがに聞こえなくなりますが、日常生活音では全く邪魔になりません。
骨伝導の最大のメリットは、周囲から隔離されずに音を楽しめる点です。音を完全に遮断していないので、世界に溶け込んだまま、自分の好きな音を楽しめるのです。特に私の場合、耳を塞いでいたときに感じていた曖昧な距離感からくる不安がなくなり、安心して音楽を楽しめるようになりました。
没入感は劣る
デメリットとしては、外の音が常に聞こえているので、音への没入感は劣ります。
そのため、本当に音楽に没入したいときはSONYのノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを愛用しています。
耳が混雑
もう一つの難点は、耳周りが大混雑すること。
骨伝導イヤホンは耳にかけるデザインが一般的。しかし昨今はマスク着用がほぼ義務ですので、耳にかける物同士で干渉しあいます。
これに眼鏡をかけると、さらに耳介が混雑。
私の場合、耳のつけねに軟骨ピアスを開けていて、さらにさらに干渉。結局ここのピアスは外すことに。
完全ワイヤレスも登場
完全独立型の骨伝導イヤホンも登場しているので、耳周りの混雑が気になる方はこちらの方がオススメです。
屋外スポーツする人には特にオススメ
骨伝導イヤホンを使い始めて文字通り生活が一変しました。特にライド中でも安心してラジオがきけるようになったのは大きい変化でした。ライド中でも車のタイヤ音はしっかり聞こえるので安心。トンネル内はさすがに聞こえなくなりますが。
防水対応しているイヤホンも多いので、屋外スポーツをする方には特におすすめです。そうでない方でも、移動などで屋外使用する場合は、断然骨伝導をおススメします。
あ、使っています。